恋のから騒ぎ 第682話
「意味が分からなかった男からのプレゼント」
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新メンバーは、
1人目は、横木勝江(よこぎかつえ) さん、25歳、料亭の「お運び」の仕事をしている。

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今回のゲストは、市原隼人 さん。
テーマは、「意味が分からなかった男からのプレゼント」


1人目、 津田麻莉奈 さん、「現金10万円」
自分の誕生日の時、彼氏は、何をプレゼントをしたらいいか分からなかったようで、現金10万円を渡して、「好きなものを買って。」と言われた。でも、彼氏は、誕生日のプレゼントは、あれがいい、これがいいと彼女のことを考えて、選んでくれるのが普通だと思っていた。自分も、これが欲しいなとひそかにアピールしていたのに。彼氏も、10万円しか予算がないのなら、10万なりに頑張って物でプレゼントしてほしかった。


2人目、 糸賀真奈 さん、「鍵」
プレゼントで、てのひら位の小さな箱を貰った。開けてみると、中に鍵が入っていた。彼の鍵を貰ったということは、彼の家に自由に遊びに行っていいよと言う意味だから、すごくテンションが上がった。早速、翌日、その鍵を持って、彼氏の家に行った。しかし、その鍵は、彼氏の家の錠前に合わなかった。仕方がないので家に帰って、間違えて、先ほどの彼氏の家の鍵と思っていたものを自分の家の錠前に入れたら、なぜか鍵が開いた。なんと、プレゼントの鍵は、自分の家の鍵だった。おかしいと思い、彼に聞いたら、「おまえが、もしかしたら、家に男をあげているかもしれないとすごく心配だった。」と、どうも、彼氏が時自分の家に遊びに来たときに、鍵をこっそり失敬して合鍵を作っていたようである。そして、留守の時に、こっそり上がって、家の中のものをすべてチェックしたそうである。


3人目、 片山美麗奈 さん、「似顔絵」
小学生のころ、通学路に必ずいる男性がいた。毎朝、どこかの写真を撮っていて、自分も写ってしまっているような感じがした。でも、その時は、まさか自分が撮られているなんて思っておらず、きっと風景を撮っているのだろうと自分に言い聞かせていた。
ある日、その人が自分の所に無言でやってきて、封筒を渡された。開けてみたら、アニメ調の似顔絵に「不思議の国のアリスちゃんへ」と書かれていた。自分は、アリスと言う名前ではないし。大人の男性にそんなものを貰って、すごく怖くなってしまったので、その似顔絵は、公園に穴掘って埋めてしまった。
大学に入ってから、ウエイトレスのバイトをしていた時、あの頃と同じように、男性から、無言で封筒を渡された。開けてみたら、あの頃にそっくりの似顔絵が出てきた。あの頃と同じ人かどうかは分からないが、怖かった。


4人目、 今西美江 さん、「カレンダー」
当時ヤンキーをしていた自分が、クリスマスのプレゼントに、「トイレに飾っておきな。これ。」と、カレンダーを貰った。夜、トイレに入ったときに、カレンダーをめくっていったら、相田みつをさんの言葉だった。結構、いいこと書いてあるし、更生しなければならないのかな、まじめにならないといけないのかなと思った。
現在、ヤンキーは、辞めたが、まじめにはなれなかった。でも、当時は、泣きながら見ていたなと思い出した。


5人目、 内藤里奈 さん、「歌詞」
彼氏と付き合い始めて3ヶ月くらいの初々しい頃、さほど深い関係でない頃に、夜間、メールがきた。そのメールには、「お前のことを考えすぎてしまって、歌詞を書いたので送るわ。」と書かれ、一緒に歌詞も書かれていた。
「今日も過ぎ去る毎日、すさんだ世界に君は光さす。」とか、「暗い夜は、どうして、こんなに長く感じるんだろう、思い出は遠く。」とか、3カ月しか付き合っていないので、思い出も何もないような気がする。その後に、「抱きしめられたい。今日も。」と書かれているが、今までに、1度も抱きしめられたことはない。さらに、曲もないので、何も感じない。むしろ気持ち悪い。


6人目、 浅野智美 さん、「歯ブラシ」
付き合っていなかった彼の家に転がり込めることになった時、彼の家には、パジャマとか、シャンプーとか全部持っていた。でも、歯ブラシだけは持ってくるのを忘れてしまった。近くのコンビニで買えばいいと思い、取りに戻らず、そのまま彼の家に行った。歯ブラシを忘れたことを彼に言うと、彼は、「実は、歯ブラシは用意しているんだよ。俺の青いのと、お前の赤いのでお揃い。」と言ってきた。自分は、新婚さんみたいとはしゃいでいた。しばらくして、彼は、「はしゃいでいるところごめんな。それ、昔の女のお古なんだよな。」と言った。でも、それを捨てると、彼とお揃いではなくなるし、悲しかったけど、その歯ブラシで、せこせこ歯を磨いていた。当然、平気ではなかったが、彼が最初にくれたプレゼントだったのでそうせざるを得なかった。
結局、1ヶ月ほどでその彼とは別れることになった。ふと歯ブラシを見たとき、「この歯ブラシも次の女の口に入るんだな。」と思った自分は、次の女に使われぬよう、ブラシの部分を歯で食いちぎっておいた。


説教部屋は、彼の歌詞をバカにした、内藤里奈さんでした。

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